【安全運転管理者・運行管理者向け】|アルコールチェックのビデオ点呼 厳格運用のコツ
運転前後のアルコールチェックに関連する法改正によって、運行管理者ならびに、安全運転管理者の責任はますます大きくなっています。
「対面点呼は場所と時間に縛られて非効率…」「かといって電話点呼では、なりすましや不正報告が不安…」
日々の点呼業務に、このような悩みを抱えていませんか?
そのお悩みを解決し、法令遵守と業務効率化を両立させるカギが「ビデオ点呼」にあります。
本コラムでは、アルコールチェックが厳格化された現代におけるビデオ点呼のメリットや、自社に最適なアルコールチェックシステムの選び方、導入後の厳格な運用のコツを、わかりやすく解説します。
安全な運行体制を構築するためのヒントとして参考にしてください。
アルコールチェックの厳格化に対応!ビデオ点呼の基本を解説
アルコール検知器を使ったアルコールチェックの義務化により、多くの事業者が、これまで以上に厳格なアルコールチェック体制を整える必要に迫られています。
このような背景から、大きな注目を集めているのが「ビデオ点呼」を用いたアルコールチェックの実施です。
この仕組みを活用することで、法律をしっかりと守りながら、より安全でスムーズな運行管理が実現できます。
そもそもビデオ点呼とは?対面や電話点呼との違い
ビデオ点呼とは、パソコンやスマートフォン、タブレットに付いているカメラを使用して、遠くにいるドライバーと運行管理者が、お互いの顔や様子を見ながら点呼を実施する仕組みを指します。
これまで主流だった対面での点呼は、運行管理者とドライバーが直接顔を合わせるため、最も確実で安心できる方法でした。その反面、両者が同じ時間に同じ場所にいなければならず、時間と場所に大きな制約がありました。
一方で、電話を使った点呼は遠くにいてもできる手軽さがありますが、声だけのやり取りになるため、ドライバーの健康状態を正確に読み取ることが難しく、残念ながらなりすましといった不正が起きる可能性もゼロではありませんでした。
ビデオ点呼は、「対面の確実さ」と「電話の手軽さ」のいいとこ取りをした画期的な方法です。
遠い場所にいても、お互いの顔を見て会話ができるため、まるで対面で確認しているかのような確実性を実現します。
さらに、アルコール検知器の測定状況と数値をカメラに映すことで、測定した数値を客観的なデータとして確認できるため、電話点呼の弱点だった不正のリスクの大幅な削減が可能になります。
アルコールチェックにおける法的要件
貸切バス事業者(一般貸切旅客自動車運送事業者)
貸切バスの安全性向上に向けて、旅客自動車運送事業運輸規則の改正が発表されました。2024年4月1日から順次施行されている新制度では、点呼記録の電磁的記録を3年間及び実施状況を録音及び録画(電話点呼の場合は録音のみ)したものを、90日間保存することが義務付けられました。 また、アルコール検知器を用いたアルコールチェックは、録画している場合を除き、呼気の検査を実施している状況の写真を撮影し、当該記録を90日間保存することが義務付けられています。
参考:国土交通省 「貸切バスの安全性向上に向けた対策のための制度改正を行いました」
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000601.html
白ナンバー事業者
道路交通法施行規則が改正され、2023年12月1日から、安全運転管理者の選任が義務化されている事業者(白ナンバーの車を5台以上使っている、または定員11人以上の車を1台以上使っている事業者)では、アルコール検知器を使って運転前後のドライバーの酒気帯びの有無を確認することが義務となりました。
さらに、運転前後のドライバーに対して、直接顔を合わせる「対面」、またはそれに代わる確実な方法で酒気帯びの有無を確認し、その確認した内容を記録して1年間保存しておくことが求められています。ビデオ点呼は「対面に準ずる方法」として認められています。
参考:警視庁 『安全運転管理者制度の概要』
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzenuntenkanrisya/pdf/seido.pdf
貸切バス事業者も白ナンバー事業者も「ビデオ点呼」機能で法令遵守
多くのビデオ点呼機能を搭載したアルコールチェックシステムには、通話の映像やアルコール測定の結果、測定した日時といった情報をデータとして自動的に記録し、クラウドサーバに保存する機能が備わっています。
手書きの記録簿で起こりがちだった記入漏れや、記録書類の紛失といったリスクを防ぎ、法律で定められた記録・保存の義務を、確実かつ効率的に守ることを可能にします。
電磁的記録が義務化されている貸切バス事業者はもちろん、より厳格な運用体制を築きたい白ナンバー事業者にとっても、企業のコンプライアンスを徹底する上で、ビデオ点呼は非常に有効な手段です。
ビデオ点呼で実現できるアルコールチェックの4つのメリット

鈴与シンワートが提供する「あさレポ」のように、ビデオ点呼機能を搭載したクラウド型アルコールチェックサービスを導入することは、法改正への対応に加えて、企業にとって多くのメリットをもたらします。
例えば、業務効率化、会社の経費を削減、法律を遵守する体制の強化、さらには管理者やドライバーの負担軽減など、その効果は多岐にわたります。
これまでは、点呼を受けるためだけに一度営業所に行く必要があったドライバーも、ビデオ点呼があればその必要がなくなります。
これにより、ドライバーは自宅から直接現場へ向かい、仕事が終われば現場から直接自宅へ帰る「直行直帰」が可能になり、移動時間やガソリン代などの節約につながります。
また、点呼の記録がデータとして自動で管理されるようになるため、管理者の事務作業も驚くほど楽になります。
ここでは、ビデオ点呼がもたらす4つのメリットについて具体的に解説します。
場所を選ばず点呼可能!業務効率化とコスト削減
ビデオ点呼を導入するメリットは、点呼する場所の制約から解放されることです。
ドライバーは、スマートフォンやタブレットが1台あれば、自宅や、出張先のホテル、現場の駐車場など、どこからでも点呼を受けられます。
これにより、これまで点呼のためだけにわざわざ営業所へ立ち寄っていた無駄な移動時間が削減され、本来の業務に充てることができます。
また、企業にとっても、ドライバーの移動にかかるガソリン代や高速道路の料金などの経費削減につながります。特に、広いエリアで事業を展開している企業や、複数の現場を同時に掛け持つ建設業などでは、大幅なコスト削減が期待できます。
映像記録で不正防止!コンプライアンスの徹底強化
企業の社会的な責任がこれまで以上に厳しく問われる現代において、法律やルールを遵守することは、企業活動を続ける上で非常に重要です。
ビデオ点呼は、コンプライアンス体制を強化する上で、大きな力を発揮します。
点呼実施時のドライバーの顔や声、そしてアルコール検知器で測定した結果が、映像としてセットで記録されるため、「他の人が代わりに返事をする」「測定結果の数値を偽って報告する」といった不正行為の発生を軽減します。
ビデオ点呼の記録は、万が一、事故が発生した場合に、企業として毎日適切な点呼を実施していたという事実を、納得できる客観的な証拠として示すことができます。
企業が管理責任を果たしていたことを証明し、社会からの信用を守る上で、非常に心強い武器となります。
電話点呼では難しかった「視覚的な確認」を、電磁的記録として形に残せることは、ドライバーの安全運転に対する意識をより一層高める効果も期待でき、組織全体の安全文化を育てていくことにもつながります。
管理者負担を大幅軽減!直行直帰もスムーズに
ドライバーの直行直帰が当たり前になることは、管理者の日々の負担を軽くすることに直結します。
これまでの対面点呼では、早朝や深夜といったドライバーの出発・帰着時間に合わせて、管理者が営業所で待機している必要があり、長時間労働の一因となるケースが多々ありました。
しかし、ビデオ点呼を導入すれば、管理者は場所に縛られることなく、どこからでも点呼業務ができるようになります。
加えて、ビデオ点呼機能を利用したアルコールチェックの管理代行サービスを活用することで、年中無休で従事する業務の点呼管理や、休日・夜間など、管理者の所定労働時間外の点呼業務を削減することが可能です。
これにより、管理者自身のワークライフバランスが改善され、時間に追われることなく、より質の高い管理業務を遂行できる環境整備につながります。
さらに、ビデオ点呼の記録は自動的にクラウドサーバへ保存されるため、日報に転記したり、紙の書類をファイリングする煩雑な事務作業からも解放されます。
ドライバーだけでなく、その業務を支える管理者の働き方が改善されることで、従業員全体の満足度が向上します。優秀な人材が長く勤務する環境づくりにもつながり、企業全体の持続的な成長を支える基盤が構築されます。
データの一元管理で監査対応も万全に
アルコールチェックに関する記録は、法律で定められた期間、保存しておくことが必要です。
そして、行政による監査が入った際には、その記録を速やかに提出する必要があります。紙の記録簿で管理している場合、膨大な書類の中から必要な記録を探し出すのは非常に大変な上、書類の紛失や紙の劣化により文字が識別できないなどのリスクもあります。
ビデオ点呼機能を利用すれば、点呼の実施日時、ドライバーの名前、アルコールの測定値、そして点呼時の映像といった全ての記録が、クラウドサーバに自動的に保存されます。
これにより、監査の担当者から「●月×日の△さんの記録を出してください」と求められた際も、日付やドライバー名で簡単にデータを検索し、すぐに印刷したりデータで提出することが可能です。
監査対応にかかる時間と手間を大幅に削減するだけでなく、記録の改ざんが極めて困難な仕組みになっているため、データの信頼性も高く評価されます。
日々の記録管理を効率化し、監査に対して常に万全の体制を備えていることは、管理者や企業にとって重要なポイントです。
失敗しない!ビデオ点呼システムの選び方と注意点
ビデオ点呼を最大限に活用するためには、自社の状況に合ったシステムを選ぶことが非常に重要です。
市場には、多種多様なビデオ点呼システムが存在し、それぞれに搭載されている機能や料金プラン、導入後のサポート体制が異なります。
例えば、機能を絞って低コストで利用できるシンプルなシステムもあれば、顔認証やGPSでの位置情報連携といった様々な機能を搭載した高機能なシステムもあります。会社の規模や事業の種類、現在の点呼の方法、そして「どんな課題を解決したいのか」によって自社に適したシステムは大きく異なります。
単純に価格だけを見て安易にサービスを選定すると、「いざ導入したら必要な機能がなかった」「操作が複雑すぎて現場のドライバーが使わない」といった、失敗につながりかねません。
ここでは、システム選びで後悔しないために確認が必要な比較ポイントと、導入する前に知っておきたい注意点について、具体的に解説していきます。

確認すべき3つの比較ポイント【機能・費用・サポート】
ビデオ点呼システムの選定時には、特に「機能」「費用」「サポート」という3つの大切なポイントをじっくり比較検討しましょう。
機能
使用しているアルコール検知器と自動で連携できるか、なりすましを防ぐための顔認証機能はあるか、点呼した場所を正確に記録するGPS機能が必要かなど、自社の運用ルールに合った機能がきちんと備わっているかを確認しましょう。
費用
初期導入費用だけでなく、月額利用料やアルコール検知器本体の価格、追加オプションの料金など、トータルコストを正確に把握することが重要です。
また、利用人数・勤務日数に応じた料金プランが用意されているかなど、自社の事業規模に合う料金体系かもチェックしましょう。
サポート体制
サポート体制は、見落としがちですが非常に重要なポイントです。導入時の設定サポート体制、操作方法や疑問点を気軽に質問できるか、アルコール検知器の故障などのトラブル発生時にに迅速に対応可能かなどを確認しましょう。手厚いサポートが受けられるかどうかは、導入後にスムーズな運用を続けていく上で必要です。
法令遵守対応!柔軟な料金プランと万全のサポート体制が自慢の「あさレポ」
ビデオ点呼を導入したいけど、どうしたらいいかわからない・・・そんな方におすすめしたいサービスが、鈴与シンワートが提供する運転前アルコールチェック &検温※クラウドサービス「あさレポ」です。
※ 鈴与シンワート指定の検温機能付きアルコール検知器利用時に検温が可能です。
ここでは、「あさレポ」のおすすめポイントを3つ紹介します。
おすすめポイント① 柔軟な料金プラン
「あさレポ」は、初期費用、システム維持費用が不要です。さらに、月額費用は月に何回使用しても費用が変わらない「定額プラン」と、使った日数分が課金される「従量課金プラン」の2つのプランがあります。ドライバーごと/1か月単位でプランの選択や変更が可能なため、繁忙期・閑散期がある企業には特におすすめです。
おすすめポイント② 万全のサポート体制
検討の段階からシステム導入、組織内での定着化支援やアルコール検知器の交換など、一貫したサポート体制にも力を入れています。
20日間の無料トライアルを提供しているため、気軽に使用感を試すことができます。
また、トライアル開始時には、専門のサポートメンバーがサービス導入を支援します。トライアル終了後は、トライアル環境を使用して、そのまま本番環境に移行できるため、スムーズな本番稼働が可能です。
さらに、ドライバーや管理者向けに操作説明会を開催し、スムーズなサービス導入と利用開始支援します。
システム導入に組織内での定着化を図るためのレポートサービスや、登録代行サービスや、保証期限切れ等で不要になったアルコール検知器の回収サービスなど、自社の状況に合わせて選択し、利用できるオプションサービスを提供しています。詳細は、以下のバナーからご覧ください。
おすすめポイント③ 法令遵守対応
「あさレポ」は、アルコールチェックの記録や点呼の記録だけでなく、走行履歴や運転前点検、体調などを記録できます。また、AI顔認証で「なりすまし」を防止したり、測定時の顔を自動撮影することで代理人によるアルコールチェックを防止します。
また、ビデオ点呼の映像記録と共に、これらの情報をクラウドサーバで一元管理することで、電磁的記録の保存要件を満たし、効率的な記録管理と保管を実現します。
自社に最適なビデオ点呼で安全な運行体制を構築
本コラムでは、ビデオ点呼の基本的な仕組みからシステム導入のメリット、そしてシステム選定方法を紹介しました。
自社に最適なシステムを導入し、より安全で効率的な運行管理体制を構築するためには、他社の導入事例を参考にしつつ、自社の状況に合わせた具体的な運用ルールをきちんと策定することが重要です。

まずは情報収集から!資料ダウンロード
自社に最適なビデオ点呼システムを選定するためには、情報収集が不可欠です。
鈴与シンワートが提供する「あさレポ」は、ビデオ点呼機能ができる運転前アルコールチェック&検温クラウドサービスです。
アルコールチェックをはじめとした安全運転管理業務をクラウドサービスで支えるだけでなく、導入から運用・定着化まで見据えた管理業務のサポートにも力を入れています。
安全な運行体制の構築と業務効率化という2つの大きな目標を実現するための大切な第一歩として、ぜひお気軽にご相談ください。









