「LINEに学ぶ、クラウドの怖さ」

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吉政忠志の業務改善の勘所

著:吉政 忠志氏

第05回 2021.03.24 / 最終更新:2021.03.24

「LINEに学ぶ、クラウドの怖さ」

みなさん、こんにちは。吉政(よしまさ)と申します。

 

多くの方がご存じないと思いますが、クラウド怖さは、バックアップがどこにされているかだと思っています。

 

今回のLINEの話はニュースにも出ている通り、LINEのユーザの会話や写真のデータが韓国に存在していて、中国の委託会社から閲覧できていたということでした。いろいろな憶測が飛んでいる通り、リスクのある話として私も感じています。

 

LINEは個人のデータが多いので、、と思う人もいると思いますが、企業で使っている人も多いですよね。会社が指定しているコミュニケーションツールが使いにくいので、LINEでお願いしますという方もいます。あっうちも心当たりがある!という方もいると思うのです。

 

多くの方がご存じないと思うのですが、日本で契約したクラウドのデータが、他国に存在している場合、そのデータはその国の法律化に置かれます。

 

例えば、米国にそのデータがある場合、米国のパトリオット法により、政府が国家的な危機など重要な判断があった場合、そのサーバを丸ごと抑えることができます。

サーバが差し押さえられた場合、そのサーバは利用できなくなるため、ユーザは差し押さえられた期間は利用ができなくなるのです。

 

一方で、個人の携帯電話や写真のデータが某国に抑えられてしまった場合、以下のようなことも起こりえます。

 

・力のある政治家のスキャンダルな情報を得て、脅したりしながらコントロールする

・力がある有力者のプライベートの写真を使った、有力者をコントロールする

 

もちろん、日本国内でこのようなことをすると犯罪ですし、日本国内であればすぐに捕まえることができると思うのです。しかし、海外からだと、捕まえることが難しく、どこからコントロールされるかもわからないので、捕まえることはほぼできないですよね。

 

このコラムで言いたいのは、クラウドを利用する場合、法人でも個人でもどこでデータが管理されているか、その会社は日本の法律で管理できるかどうかというのがとても重要だと思います。

 

このコラムを掲載いただいている鈴与シンワートは国内にデータセンターやクラウドサーバーを設置している国内企業です。

 

以下に掲載されているSaaSの多くも国内の鈴与シンワートのサーバ上で運営されています。

https://suzu1.shinwart.com/gigapod/

 

鈴与シンワートの面白いところはSaaSで使用されているサービスのソフトウェアを自社サーバ上でサービス展開していることが多いという点です。それにより、データを含めた全体を安全に管理することができるのです。

 

またお客様のご要望によっては、SaaSではなく自社導入を専用サーバで行い、東京と大阪などにサーバ分けることで災害対策もできることです。企業の皆様のご要望に柔軟に対応できることもとてもよいです。それゆえに大手のお客様も多いのが特徴です。

 

興味がある方は、まずは鈴与シンワートにおといわせ頂き、ざっくばらんに情報交換できれば幸いです。

 

お問い合わせは以下よりお願いします。

https://suzu1.shinwart.com/info/

 

 

著者プロフィール(吉政 忠志氏)

吉政創成株式会社の代表取締役。IT業界のトップベンダーで20年近いマーケティング歴があり、講演回数は年間30回以上、連載コラムは常時10本以上を持つ。Pythonエンジニア育成推進協会、PHP技術者認定機構 代表理事、Rails技術者認定試験運営委員会の代表も兼任

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