3年後に起こるテレワークによる堕落・悪習
SCROLL
阿佐美 空の実践テレワーク
著:阿佐美 空氏
第01回 2020.09.23 / 最終更新:2020.10.12
3年後に起こるテレワークによる堕落・悪習
はじめまして。今回からコラムを担当いたします阿佐美 空(あさみ そら)です。コロナ禍により、いろいろなことが変わりますよね。私の場合、テレワークが増えたため、運動不足になり始めたので、ジョギングを増やしました。通勤よりもジョギングのほうが気分転換になりますし、消費カロリーも多いので、時間を効率的に使えるようになったようにおもえます。いいことであれば継続することで多く改善しますが、そうでない場合は継続的に悪化していきます。
この悪化について、すぐに気が付けばよいのですが、なかなか気が付かない場合は、その悪習が継続されることにより、企業の中の文化になるため、気が付いた時には遅い場合もあります。今回は3年後5年後に起こるテレワークによる悪習についてご解説したいと思います。
一見関係がないように思えますが、あるデータをご紹介します。
設立1年=40%
設立5年=15%
設立10年=6%
設立20年=0.3%
設立30年=0.02%
一方、従業員4名以上の会社の場合、中小企業白書2006(平成18)年版での企業存続率(生存率)は、1年後が約73%、5年後で約42%、10年後で約26%です。二つの表を同時に比べるのはよくないですが、単純に従業員3人以下の会社のほうが企業生存率は低そうですよね。従業員3人以下の会社のほうが、資金力や労働力が少ないので、倒産しやすいというのもあるでしょうし、経営者も会社をたたみやすいというのもあると思います。ただ、私の周りを見ても、当社の社長の言葉を聞いても思うのが、一人会社は特にそうなのですが、少数の会社は自滅していくことが多いということです。
自滅のパターンは以下です。
- 家で働く方が楽なので、出社せずに自宅で働く
- 朝起きるのが遅くなったり、生活が不規則になる
- 従来の品質を維持できなくて、お客様が離れていく
- 売上が落ちて、倒産する
このパターンは多くの起業者でも見ることができますよね。脱サラして一人で起業する人って多いですが、大体2,3年で消えていきますよね。その多くが、前述の自滅パターンだと思います。
この自滅パターンは現在のテレワークでも言えます。例えば完全にテレワークに移行して、労働をシャイン任せにすると、同じように2,3年後には自堕落する社員が増えるはずです。
そこでお勧めしたいのが、刺激を作る以下のルールです。
●部門ごとのZoomを開きっぱなしにして、仕事を開始するときはZoomであいさつをし、休憩の際も「休憩します!」というようなチームワークの感覚を維持する
●仕事の開始、終了時間などのコアフレックス時間を作る(生活のリズムを作る)
●できるだけ顔を見せる(こういう時Zoomは仮想背景があるので便利)
ほかにもいろいろあると思うのです。リモートで仕事をするのは便利で快適なのですが、自分を律さないと、崩れていく人が多いように思えます。会社としてそうならないようなルール作りが必要だと思います。
初回はいかがでしたでしょうか?何かの参考になればうれしいです。Zoomで法人利用をされたい方は是非、鈴与シンワートにお申し付けください。詳細は以下をご覧ください。
Zoomサービスサイト:https://suzu1.shinwart.com/zoom/
著者プロフィール(阿佐美 空氏)
ライター兼モデルとして活躍。実践的に役立つテレワークについて紹介していきます。